2022年12月20日
目次
日常生活を送る際、カビなどに悩まされている方もいるのではないでしょうか?
場合によっては、屋根や天窓(トップライト)に何か問題があるかもしれません。
取り返しのつかない状態になる前に普段から建物の状態に目を配ることが大切です。
今回は屋根や天窓(トップライト)からの雨漏りについて解説させて頂きます。
修理費用についても触れていくので、気になる方は参考にしてください。
屋根や天窓(トップライト)からの雨漏りで起きる問題
屋根や天窓(トップライト)からの雨漏りを長期間放置してしまうと、さまざまな問題が発生します。
主に以下の問題が挙げられます。
・カビの発生
・シロアリの発生
・建物の腐食 最悪の事態が起きる前に早めに対処することが大切です。
早速ですが、屋根や天窓(トップライト)からの雨漏りで起きる問題について解説させて頂きます。
カビの発生
屋根や天窓(トップライト)からの雨漏りにより、天井や壁紙にカビが発生します。
日常生活を送っていく中で天井や壁紙にシミができていると感じている方も多いのではないでしょうか?
雨水が侵入すると、シミができているため、注意が必要です。
シミができているから壁紙を剥がしてみると、
カビが大量に発生しているかもしれません。
湿度が高いのに加え、ホコリや食べカスなどの栄養があると、
カビが発生しやすくなります。 最悪の場合、健康被害をもたらします。
シロアリの発生
害虫や害獣による被害に遭わないようにすることも日常生活を送る上で重要になってきます。
屋根からの雨漏りを放置し続けると、シロアリが発生するので注意が必要です。
シロアリは、湿気の多い木材を好みます。
木材の他にも、電線や断熱材がかじられてしまい、大きな被害が発生するかもしれません。
シロアリは、基礎のコンクリート・配管・玄関の上がり框などから侵入します。
建て付けの悪さなどを感じた場合、いち早く業者に相談してください。
建物の腐食
屋根や天窓(トップライト)からの雨漏りを放置し続けると、建物が腐食していきます。
最悪の場合、建物が倒壊する可能性も十分考えられます。
自分や家族の安全、資産を守るためにも建物の腐食を防ぎましょう。
例え、倒壊しなかったとしても、資産価値が落ちてしまい、売る際に損をしてしまいます。
雨漏りが発生しやすい部位
屋根や天窓(トップライト)からの雨漏りにいち早く気付くためにも、
発生しやすい部位は一体どこなのか押さえておきたいところ。
建物の状態をチェックしたいけど、
何を見れば良いか分からないと感じている方も多いのではないでしょうか?
屋根や天窓(トップライト)からの雨漏りが起きていると感じた場合、以下の場所に問題が起きているかもしれません。
・谷板金
・屋根本体
・下屋根と外壁との取り合い板金
・パラペット板金
・天窓(トップライト)周り その他の場所にも、
雨漏りが発生している場合も十分考えられます。
ここでは、屋根や天窓(トップライト)からの雨漏りが発生しやすい部位について説明するので、気になる方は一度参考にしてください。
谷板金
谷板金は谷どい板金とも呼ばれており、
雨桶の機能を持っているのが特徴に挙げられます。
写真は本谷から雨漏りしていました
雨水を横桶に排水します。 最も雨に濡れやすく、
放置し続けると、屋根からの雨漏りが発生しているかもしれません。
屋根本体(スレート塗装)
屋根本体は雨だけでなく、
紫外線によるダメージを受け続けます。
また間違ったスレート塗装(縁切り)で雨漏りするケースも多いです
最終的に屋根の防水シートで防ぐのですが
ルーフィングの防水機能が損なわれてしまっていると注意が必要です。
また天窓(トップライト)を塗装するのもやめてください
下屋根と外壁との取り合い板金
下屋根と外壁との取り合い板金から雨漏りが発生しているケースも数多く存在します。
取り合い板金は、下屋根と外壁から流れてきた雨水が接合部分の隙間から侵入するのを防ぐ役割があります。
パラペット板金
パラペットは、手すり壁のこと。
雨水を排水し、外壁の状態を保ちます。
また、人や物の落下を防ぐ役割もあります。
屋根とパラペットは材質が異なる関係上、
接触部分から雨水が侵入しやすいです。
屋根からの雨漏りが発生した際、パラペット板金に問題が起きているかもしれません。
天窓(トップライト)まわり
天窓(トップライト)まわりも雨漏りが発生しやすい場所のひとつに挙げられます。
室内を明るくするだけでなく、風通しを良くするために天窓(トップライト)を設置するケースが多いです。
屋根に穴を開けてしまうため、特に天窓(トップライト)は雨漏りや結露が発生しやすくなります。
また、雨音が響く点に注意したいところ。
屋根からの雨漏りが発生した際、天窓(トップライト)を交換する必要があります。
ただし、天窓(トップライト)は屋根との接続部分があるので、大規模なリフォームになってしまう場合が多いです。
屋根からの雨漏りを修理するのにかかる費用
屋根や天窓(トップライト)からの雨漏りを修理する際、約5万~30万円の費用がかかります。
場所や屋根材、雨漏りの進行度合いなどによって、修理費用に差が出ます。
場合によっては、想像以上に費用がかかってしまうかもしれません。
防水シートの劣化などで屋根全体を交換すると、約60万~200万円の費用がかかります。
瓦のズレの修理または差し替えだけなら、約1万~5万の費用で済みます。
修理だけでなく、足場代や諸経費が別途かかる点を踏まえた上で業者に依頼しましょう。
火災保険が適用されるケース
修理の内容によっては、火災保険が適用されるケースが存在します。
修理費用が心配だと感じた際は火災保険の内容をチェックしてみてはいかがでしょうか?
経年劣化の場合、保険金を受け取ることができません。
屋根からの雨漏りが起きた際、業者に火災保険のことを一度相談することをおすすめします。
修理費用に関するサポートがあるかどうかも依頼する決め手のひとつ。
まとめ
屋根や天窓(トップライト)からの雨漏りにより、カビやシロアリが発生するだけでなく、木材の腐食が起きます。
長期間に渡って放置し続けると、
建物が倒壊してしまうかもしれません。
また、修理費用は約5万~30万円が相場です。
状態によっては、屋根全体を交換する必要も出てきます。
雨漏りの被害や修理費用を最小限に抑えるためには、
普段から建物の状態について関心を持ちましょう。
天井や壁、床などに違和感を感じた場合、業者に一度相談してみてはいかがでしょうか?
早めに対処することが自分や家族の安全、資産を守ることに繋がります。
屋根からの雨漏りや天窓(トップライト)からの雨漏りのご相談はこちらまで
電話の方は 0463-34-3501 まで
この記事を書いた人
成田 崇
- 瓦ぶき2級技能士
- 瓦屋根工事技士
- 瓦屋根診断技士
【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行
〇かわらぶき2級技能士とは?
瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。
〇瓦屋根工事技士とは?
国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。
〇瓦屋根診断技士とは?
国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。