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天窓(トップライト)のプロから見た
天窓のガラスが割れた?天窓にはどんな種類のガラスがあるの?!

天窓のガラスが割れた!天窓にはどんな種類のガラスがあるの?!

住宅によっては、

天窓が取り付けられている場合があります。


予想外のアクシデントで天窓のガラスが割れてしまう点に注意したいところ。
これから、天窓のガラスを交換しようと考えている方もいるのではないでしょうか?
今回は、天窓に用いられているガラスの種類について解説します。

天窓に用いられているガラスの種類

天窓に用いられているガラスの種類は多岐に渡ります。
それぞれ違った特徴があり、リフォーム・リノベーションの際に各ガラスの特徴を押さえましょう。
主に以下の物が挙げられます。

・真空ガラス
・網入りガラス
・Low-E複層ガラス
・防犯ガラス

成田 崇
成田 崇
ベルックス社の天窓ガラスは上記のすべての条件を満たせています

早速ですが、各ガラスの特徴について説明するので、天窓のガラスが割れて困っていると感じている方は一度チェックしてください。

真空ガラス

真空ガラスは、2枚のガラスの間に真空層を作り上げ、断熱性を高めたガラスを指します。
断熱性を高めることにより、夏の暑さや冬の寒さ対策が可能。
結露を発生しにくくし、カビの発生や住宅の腐食などを防ぎます。

網入りガラス

網入りガラスは、ワイヤーが入ったガラス。
ダイヤ模様またはスクエア模様にみえる物が多いです。
熱によって破損した際、ガラスが飛び散るのを防ぎます。
火が入ってきやすい場所に適しています。

Low-E複層ガラス

Low-E複層ガラスは、Low-E膜と呼ばれる金属膜をコーティングしたガラスです。
Low-E膜は錫や銀が用いられており、断熱性・遮熱性を高め、結露を発生しにくくします。


2つのタイプが存在しており、どちらか一方を選択する必要があります。
Low-E複層ガラスのタイプは以下の2つです。

・遮熱タイプ
・断熱タイプ

遮熱タイプは日差しを遮りつつ、室内を明るくするタイプです。
それに対し、断熱タイプは日差しを程よく取り入れ、室内を暖かくするタイプ。

成田 崇
成田 崇
Low-E複層ガラスのおかげで室内は暑くなりにくいんです

天窓に位置に応じて、遮熱タイプと断熱タイプを使い分けましょう。

防犯ガラス

防犯ガラスとは、ガラスとガラスの間に複数枚のフィルムを挟んだガラス。
ハンマーやバールで叩いても割れにくくし、防犯性を高めています。
フィルムの枚数が多くなればなる程、厚みが増し、割れにくくなります。

リフォーム・リノベーションで防犯ガラスを取り付ける際、フィルムの枚数を一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
天窓以外の窓に防犯ガラスを用いるかどうかも検討したいところ。

また、防犯ガラスによっては、紫外線をカットする機能が付いています。
室内の物が退色するのを防ぎたいと感じている方は、紫外線をカットする機能が付いているかどうかチェックしてください。

天窓に用いるガラスを選ぶ際のポイント

天窓にガラスを取り付ける際、

どのような点を押さえると良いか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?

納得のいくリフォーム・リノベーションにするためにも、

選び方を押さえることが大切です。
ここでは、天窓に用いるガラスを選ぶ際のポイントについて紹介します。

費用

リフォーム・リノベーションを行う際、ある程度の費用がかかります。
予算に合わせて、天窓に取り付けるガラスを選びましょう。

防犯性

窃盗や強盗のリスクを最小限に抑えたいかどうかによっても選択肢が変わってきます。
不審者が侵入する経路を1つでも多く減らしたいと感じている方は、

防犯ガラスがおすすめです。

成田 崇
成田 崇
2階以上の屋根に天窓を設置すれば侵入のリスクはかなり下げられます

防犯性を高める際は、防犯ガラス以外の設備を導入するか検討したいところ。

周辺環境

周辺環境によっても取り付けるガラスが変わります。
西日に悩まされている

・冬は床が冷たくなる

・湿度が高くてカビが心配など、

住宅に関する悩みを一度整理することをおすすめします。

固定するか開閉できるようにするか検討することも大事

天窓は、固定するタイプと開閉できるタイプに分けられ、

リフォーム・リノベーションを行う上でどちらを選択するかも重要です。

固定するタイプは設置しやすい反面、

換気できない点に注意しましょう。
開閉できるタイプは開閉することで換気できる反面、

防犯対策を意識する必要があります。
それぞれメリット・デメリットがあり、扱いやすいと感じたタイプを選択してください。

天窓のガラスについて業者に相談するのが大事

天窓のガラスが割れて交換が必要だと感じた際、

業者に一度相談することをおすすめします。
施工実績や保証内容、施工エリアなどをチェックし、

依頼するかどうか判断してください。
取り付けるガラスだけでなく、

天窓の位置に関するアドバイスも頂けるかもしれません。

また、天窓の状況をカメラで撮影し、

業者に写真を送りましょう。
業者に依頼する際、

正確な見積もりを出せるようにすることが大切です。
写真から破損状況だけでなく、

ガラスの種類やサイズも把握することができます。

まとめ

天窓に用いられているガラスの種類は複数存在しており、

目的や周辺環境に応じた物を選ぶことが大切です。
1年を通して、快適に過ごせる環境づくりを心掛けましょう。

屋根のリフォーム・リノベーションを予定している方は業者に天窓に関するアドバイスを受け、

どのようなリフォームプランにするか一度話し合ってみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

屋根からの雨漏りや天窓(トップライト)からの雨漏りのご相談はこちらまで

 

この記事を書いた人

成田 崇

  • 瓦ぶき2級技能士
  • 瓦屋根工事技士
  • 瓦屋根診断技士

【趣味】サーフィン・山登り・バックカントリースキー・読書・旅行

〇かわらぶき2級技能士とは?

瓦屋根工事に必要な知識と施工技術を備えていることを証する資格で、瓦職人にとって欠かせない国家資格です。 試験は学科試験と実技試験で構成されており、実技試験では実際に一文字軒瓦または万十軒瓦を使った瓦葺き作業を行い受験者の施工レベルを審査します。

〇瓦屋根工事技士とは?

国土交通大臣が認定する資格で屋根工事に従事する者として必要な瓦屋根についての適正な知識を備えていることを証する資格です。 この資格取得では屋根の施工に関する知識はもちろんのこと、建築に関わる知識、安全に関する知識、法規等、さまざまな知識が求められます。

〇瓦屋根診断技士とは?

国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が高い技術、技能を持つ工事技術者に対してのみ与える資格です。 この資格の取得条件はかわらぶき技能士と瓦屋根工事技士の両方の資格を備えた者となっており、国内の瓦屋根工事技術者における最上位資格といえます。